kuronekononikki’s blog

軽度知的障害にASD(自閉スペクトラム)を抱えながら元気に生きる血反吐blog。

望んでもないのに障害者として生きること。

僕は道外に出て、初めて病院でASD(自閉スペクトラム)と軽度知的障害(準2級)であると診断が下されました。それまでは何となく違和感を感じてはいたが、自分の努力不足だろう、根性が足りないんだと思っていました。酷いイジメに遭い、不登校になりましたが、それでも両親は僕に障害があるなんて考えもしなかったでしょう。これが軽度知的障害者の現実であり、気付かれにくい原因の一つ。何故なら…

 

"障害の症状が特定の場面だけに限定される"から

 

なんです!!

 

僕もそうなんですが、普段は自分でご飯も作れるし(料理嫌いだけど)、身の回りの世話も自分で出来るし、掃除も出来ます。誰かと話をしても、障害がある様には見えないと本当に良く言われます。生活する上では何の不便さも感じさせません。僕の場合は以下の通り。

 

1.何処か遠出する時の段取り、準備

2.引越し作業

3.市役所など何か手続きする時

4.バスやタクシー、JRの利用

5.月々の支払いなど

 

ざっくり書きましたがこんな感じ。大人になれば出来る様な事が、僕には難しい。例えば飛行機に乗って行く遠出なら、必要なチケットなど事前に買ったり出発時間を確認したり、空港内での手続きや何処へ向かって歩くのか、どの便に乗るのか、この全ての作業を一人でやろうとすると本当に心身共に疲弊してしまいます。社会不安症もあってか、行動に移す事が怖くて身動き出来なくなってしまうんです。

最近だと僕は映画館が好きなのですが、人が沢山居ると、一人で映画を観る事も出来ません。恐怖に駆られ、今は少し改善しましたが、出掛け先でトイレする事も困難な程でした。

引越しや市役所も手順を進める上で、聞かれた事に答えられなかったり、理解出来なかったりで話が進まず、後日改めて来る事になったりする事も珍しくありません。バスやJRも、目的地を過ぎてしまったら、乗るバスを間違えた?など、頭の中は常にパニック状態。また、運転席近くで札束を小銭に変える作業ですら心臓がバクバクなるので避けます。何故こうなってしまうのか、自分でも分かりません。嫌なものは嫌、としか言えません(笑)自分の感情を上手く言葉に出来ないのもASDの特徴の一つです。

最後の支払いに関しては、僕は数字を理解するのが難しく、計算が出来ません。もしかしたらLD(学習障害)かもしれませんが、これは言われた記憶が無いので分かりません。生活費の管理が上手く出来ず、一人暮らしをしていた時期がありましたが支払いが出来なかったりで何度も催促の電話がくるなどして、結局諦める事になりました。

 

然し一番の問題は、矢張り仕事です。

仕事をしていると、仕事が出来ても、元々表情が乏しいので愛想悪く見えたり、強いこだわりがあるせいで、今までの手順を上手く変更出来なかったり、自分が納得出来ないと謝らないといけないのに謝れなかったりで距離を置かれ、結果孤立してしまったりします。勿論今現在は、解決出来ている部分もあります。ただ話し方が端的だったり要点がまとめられなかったりで、理解されない事が多いかもしれません。なので時間がかかっても一つ一つ、説明する様にしています。

 

一般枠で働き続けていた僕は、心身共に疲れきっていました。ヤクザみたいな店長に頭を叩かれ、時には家族の事まで馬鹿にされ、陰口を言われても、それでも一心不乱に仕事をしていました。泣いて帰ってくる日もありました。それでも仕事は辞めませんでした。人間関係を理由に辞めたくなかったからです。正直病みました(アホ)

障害者なら、障害者枠で働けばいい。確かにそうです。自分に障害がある事を知ってからは、自分に合った仕事を探すつもりでした。然し、障害者手帳を貰うのはそう簡単ではありませんでした。

 

障害者手帳が貰えるのは生まれながらにして持っている先天性障害者のみである事。確か大人になってから症状が出た人は手帳は貰えない様でした。僕は調べてもらって前者だとわかったのでそれで話を進めましたが、その時はそれを証明するのに、担当の人と何時間も話し合いをしたのを覚えています。そして手帳が発行されるまでかなり時間がかかりました。その間働かない訳にはいかないので、矢張り一般枠で頑張っていました(笑)

因みに、障害者手帳は貰った後、更新をしていかなければならないので、この更新が出来ずに切れてしまうと、早くても半年、通常であれば一年かかります。そうなると、仕事を辞めた際、手帳が無い事になるので障害者枠で仕事を探す事は出来ません。かかりつけの病院に半年、又は一年通い続けた後、医師の判断で障害手帳交付に必要な書類を送ってもらい、漸く手帳が復活します。こうなると、また一般枠で頑張る羽目になります。手帳を持ったら、必ず忘れずに更新して下さい!!

 

僕は忘れて手帳が切れたので、現在通院する予定です。ハハハ。

 

orz

 

その時はまだきちんと手帳について調べられていなかった事もあり、再交付するのに時間がかかる事も知らなかったのであまり深く考えていなかったのが原因ですね。バカやろー!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

一般枠で働かなればならなくなった時、面接時に自分に障害がある事、手帳を持っていた事を話すと理解は得られますので、不安な方は先に話しておくといいです。ただ会社側が理解してくれても、自分が任された現場の人達全員が理解を示してくれるとは限りません。実際僕も、現場のリーダーに自身の障害の事を伝えた事がありましたが…

 

「んなもん皆障害もっとるわさ!」と、一言。

 

ああ…としか言えませんでした(笑)

結局、そのリーダーから現場移動を命じられ、僕は仕事を辞める事になりました。

 

ですが!悲観する事はありません!!

 

ASDは基本的に自分の中の世界で生きる人です。僕を含め、興味の無い事には一切関わりませんし、反応も薄いです。仕事が終わればさっさと帰るので、付き合いの悪い奴だ、と思われてるかもしれませんね。服装も毎日同じワイシャツと同じズボン、同じ下着と靴下しか着用しません。ファッションに興味が無いので、着替えに時間をかけるのが嫌なのが理由です。

逆に興味のある事はしっかり勉強して学んでいけます。集中力も高い傾向があるので好きな事を伸ばす事が出来れば期待以上の働きをする人もいるでしょう。なので、もし同じ障害を持っていて悩んでる人は、出来ない事はしなくて大丈夫です。僕の経験上、清掃や工場でのライン作業など、毎日動きが決まっていて変化の少ない仕事が向いているかもしれません。訳わからずに接客業とかがむしゃらにしていましたが、電話対応やレジ作業(締めも担当した)もやりましたが二度とやりたくないです。向いてません!

勿論人それぞれ症状が違うだろうし全員に当てはまるとは言えませんが、その辺りが無難かなと思います。臨機応変が求められるものや、自分のペースで出来ないものなどは避けた方が苦労しないかも。安定して長く続けられる仕事が一番です。同じ様に障害に苦労している方は、一度自分が何が苦手で何が得意かを書き出してみて下さい。苦手な事はしなくていいんです。

一番は障害者手帳が貰えるかどうか話を聞いてみて下さい。障害者枠で働ければそれが一番良いですよ。それに、今は難しくても繰り返し挑戦すれば、出来る事も沢山あります。文のまとまりが悪いですが少しでも色んな人に障害に対して理解をして貰えたら幸いです。最後まで見てくれてありがとうございます!さよなら!!